こんにちは!
広報担当の國枝です。
普段なかなか見ることのできない、公共工事の現場。
今月は、大江川排水機場の現場を紹介します。
話を聞いた人:
松浦友記博さん(土木部工事課主任、入社14年目)
大江川排水機場は、水害を未然に防ぐために必要不可欠な場所です。今回は、工事の概要や工夫したポイントなどを聞きました。
■工事について
松浦:大江川排水機場の老朽化にともなう工事です。今から40年ほど前、松本部長が入社1年目のころに完成したものだそうです。排水機場とは、川が大雨などで増水した際に水を取り込むためのもの。水の一時避難場所と言えばわかりやすいでしょうか。
この工事では、老朽化した排水機場の隣に新しいものを建てます。配管や接続をし直して、新しいものが完成したら、老朽化したほうは解体して工事は終了です。解体が終わるまであと5年以上はかかると思いますが、その一部の工事を大興建設が請け負いました。大興建設は鋼矢板を地中に打ち込む、矢板打ちを担当しています。
■この現場での工夫ポイントは?
松浦:実は、現場の真上に送電線があります。鋼矢板を打ち込むクレーンが送電線に当たるとトラブルになるため、一部は継矢板で対応しています。継矢板とは、短い矢板を継いで長くし、最終的に必要な長さを確保するものです。現場によって穴を掘る深さが違い、その深さにあわせて矢板の長さも異なります。
また、送電線にクレーンが当たらないよう、レーザーバリアを設置しています。老朽化した排水機場に足場を組み立てて、送電線の高さの下にレーザーバリアを設置しました。下からクレーンがレーザーに触れた場合、警報音が鳴ります。一応クレーンにも制御機能がついていますが、安全な工事のために設置することにしました。
■広報担当より
老朽化した排水機場の解体まであと5年以上はかかるとのことで、工事のスケールの大きさに驚きました。矢板を打つ作業を実際に見学したのですが、矢板がゆっくりと地中に埋まっていく様子はずっと見ていられます。
ちなみに、この現場の工事では「硬質地盤クリア工法」と取り入れています。
ほかの現場で矢板打ちの経験はあった松浦さんですが、この工法を取り入れた現場は経験がなかったそう。そのような現場でどのように対応していくのか、話を聞きました。
次回もお楽しみに!